手ぬぐい インコ柄 注染工程

手ぬぐいインコ柄の注染プリント工程
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デザイン原画
インコ柄手ぬぐいのデザイン原画
▲デザイン原画

インコのデザインを33cm×90cmの大きさで作成しました。その後、このデザインを伊勢の型紙屋さんに発送し、型紙作成の依頼をしました。
写真はデザインデータをA4用紙にプリントアウトしたものです。


和紙型紙作成
伊勢注染型紙 インコ柄の型紙・1枚目
▲ 伊勢注染型紙 インコ柄型紙 1枚目
伊勢注染型紙 インコ柄の型紙・2枚目
▲伊勢注染型紙 インコ柄型紙 2枚目

伊勢の型紙について
江戸時代より、手ぬぐい・浴衣の型紙は三重県伊勢の型紙職人の手で制作されており、かつては300人以上いた型彫り職人ですが、今では30人前後だと思われます。柄と柄をつなぐ「つり」を残し、原画を下絵に彫っていきます。出来上がった型紙に薄い紗(網戸の様な生地)の絹生地を貼り、型紙を固定後に【つり部分】を落とします。型紙の素材は柿渋が塗られた和紙を燻したもので、この型紙を彫る彫刻刀は職人それぞれ自分に合った形に改良し、刃の形状も工夫されています。自分に合った道具に行きつくまでも大変長い年月がかかるそうです。

インコの柄を染めるにあたり、使用する型紙は2枚です。1枚目の型紙はくっきりと柄の輪郭が分かります。2枚目の型紙は点が5つしかありません。どの柄部分なのかわかりにくいですが、主にインコ柄の目の部分になります。


奈良県、注染工房様へ郵送
▲2枚の型紙 + デザイン原画(色見本)
▲2枚の型紙・デザイン原画(見本)

完成された型紙と一緒に、デザイン原画(デザインをカラー印刷したもの)を奈良県法隆寺の注染工房さんに郵送しました。
注染工房さんは、注染(ちゅうせん)本染めという、百年以上の歴史をもつ伝統染色技法を継承し、手ぬぐいなどの染色加工をしています。


【一型目】糊置き
【一型目】糊置き
▲手ぬぐい染色前の生地

平畳みの白生地を機械で巻き取り、反物にします。

【一型目】型紙を糊置き台にセット
▲【一型目】型紙を糊置き台にセット

注染の型紙を糊置きの台にのせて、画鋲でとめていきます。

【一型目】糊置き
▲【一型目】糊置き

型紙を生地の上に置き、防染糊を均一に延ばします。型紙の彫りの部分にだけ防染糊が付くため、その部分には染料が染み込まず色が付きません。糊置き作業は注染の最も重要な作業工程で、仕上がりの7、8割はこの作業が決め手になるそうです。

【一型目】糊置き繰り返し作業
▲【一型目】糊置き繰り返し作業

型を外し、生地の両耳がピタリと揃うように同じ長さだけを折り返して上に重ね、また型紙を生地の上に置いて、防染糊を付けます。この作業を手ぬぐいの制作枚数分繰り返します。くっきりとしたインコ柄が浮き上がり、出来上がりが楽しみです。しかし、力の入れ具合も一定を保たないといけないので、気の遠くなるような作業です。

【一型目】糊置き完了
▲【一型目】糊置き完了

糊置きが終わったら、防染糊が流れないように、折り重ねたままの反物の両面に砂をまきます。
このまま糊を安定させるために一晩おきます。


【一型目】注染 (本染め)プリント
【一型目】注染土手作り表面
▲【一型目】注染土手作り表面

折り重ねた状態の反物を注染台(染め台)に置きます。
柄に色を注ぐ際、染料が外に流れ出さないように、防染糊で土手を作ります。

【一型目】注染(染め)表面
▲【一型目】注染(染め)表面

ドヒンと呼ばれるジョウロのような道具で染料を注ぎ、コンプレッサーで染料を下に引き抜きます。染料を注いで染めることから注染と呼ばれています。紙ベースの柄と色の見本を片手に染め台の後ろに置いてあるインクを目分量でくみ取り、ドヒンで混ぜ合わせていました。

【一型目】注染土手作り表面
▲【一型目】注染土手作り裏面

折り重ねた状態の反物を裏返し、先ほどと同じ土手作り工程6を繰り返します。 

【一型目】注染土手作り表面
▲【一型目】注染(染め)裏面

工程7の作業を繰り返します。

【一型目】地染め差し分け(細川下)土手作り
▲【一型目】地染め差し分け(細川下)土手作り 表面

地色を染めるために先ほど色を染めた部分を全て糊で覆います。

【一型目】地染め差し分け(細川下)土手作り
▲【一型目】地染め差し分け(細川下)注染(染め)表面

地色を染めるために染料を全体にあふれるぐらい注ぎます。

【一型目】地染め差し分け(細川下)土手作り
▲【一型目】地染め差し分け(細川下)土手作り 裏面

折り重ねた状態の反物を裏返し、先ほどと同じ土手作り工程6を繰り返します 。

【一型目】地染め差し分け(細川下)土手作り
▲【一型目】地染め差し分け(細川下)注染(染め)裏面

地色を染めるために染料があふれるぐらい全体に注ぎます。工程11のくり返しです。

【一型目】色止め
▲【一型目】色止め

色落ちを防ぐために、色止めをします。色止め後に白生地に染まっている柄を見せてもらいました。とても感動で、色調合での不安感は何処へやら。


【一型目】水洗い
【一型目】水洗い
▲【一型目】水洗い

地下約40mから出た奈良の湧水で防染糊と余分な染料を洗い落とします。また下から上へ三段階で汚れを落とします。写真一番左の風呂桶の水が一番キレイな水です。まずは一番右で糊や染料を落とし、左へ左へ徐々にキレイな水で洗います。湧水は、非常に冷たかったです。余談ですが、奈良県は地下深く掘りすぎると海水が湧き出すみたいです。


【一型目】脱水
【一型目】脱水
▲【一型目】脱水

写真の機械で脱水をします。


【一型目】乾燥
【一型目】乾燥
▲【一型目】乾燥

インコの目がまだ出来上がっていない状態です。一晩乾燥させ、二型目の工程に入る準備をします。


【二型目】糊置き
【一型目】糊置き繰り返し作業
▲【二型目】糊置き

昨晩乾燥させた生地をもう一度巻き取り反物にしてから、前日の1~5の工程を繰り返します。二型目はインコの小さな目を3ヵ所に入れるだけなのですが、前日の工程を全て繰り返します。


【二型目】注染
【二型目】注染
▲【二型目】注染

前日の6~14の工程を繰り返します。


【二型目】水洗い
【一型目】水洗い
▲【二型目】水洗い

前日と同じ作業です。


【二型目】脱水
【一型目】脱水
▲【二型目】脱水

前日と同じ作業です。


【二型目】乾燥
【一型目】乾燥
▲【二型目】乾燥

前日と同じ作業です。


整理・検品・完成
インコ柄手ぬぐいのデザイン原画
▲整理・検品・完成

デザイン原画どおりの色柄で可愛い仕上がりになりました。
また注染ならではのにじみなど、風合いが非常にいい感じです。

注染(本染め)加工の設備

防染糊を作っているミキサー
▲注染には欠かせない防染糊を作っているミキサー
糊置き台
▲注染の仕上がりの決め手となる糊置き台
染料を注ぐ染め台(注染台)
▲生地に染料を注ぐ染め台(注染台)
染料を注ぐドヒン
▲染料を注ぐドヒン
生地を染めているところ
▲染料を注ぎ生地を染めているところ(注染)
細かい部分は注射器で注ぐ
▲細かい部分は注射器で注ぐ

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